◆〓〓〓 日々ゆうこう 〓〓〓◆
▼8/13(金)
7:20 第63回夏季野球大会開会式 [総合グランド]
先人の思いが一杯詰まっているお盆野球大会、今年で63回目を迎える。本大会は戦後の混乱した社会情勢の中で、村民の夢や希望を野球に託してスタートしたのが始まり。63という回数は、川内村の戦後の歴史そのものといっても過言ではない。過疎化が進む現実の中で、村を離れていった人たちの心を故郷に繋いでいるその重要な役割を果たしてきた。野球を通して、懐かしい友人や知人との再会を楽しんでほしい。ふるさと川内村の豊かな自然や、いきとし生きるもの全てから癒されてほしいと願っている。
16:00 第4回BONダンス [ヘリポート]
▼8/14(土)
9:00 夏季野球大会 [総合グランド]
14:00 〃 閉会式
▼8/15(日)
10:00 平成22年度成人式 [コミセン]
皆さんが生まれた、平成二年から平成三年は、イラク軍がクウエートに侵攻し、湾岸戦争が起こりました。これが引き金となって、国内では、バブル経済が崩壊し、企業の倒産や大手金融機関の破たんが相次ぎ、平成不況の幕開けとなった時期でもありました。
物質的豊かさの象徴でもあったバブル経済が崩壊し、景気低迷が心配される時代の転換期の真只中で、皆さんは誕生しました。誕生の瞬間皆さんのご両親やご家族は、心から喜ばれたものと思います。それから二十年、皆さんは、まわりの人たちの大きな期待を担って成長し、そして今日、人生における一つの大きな区切りを迎えました。
皆さんの中には、すでに社会人として活躍されている方、学校で勉学に専念されている方など、それぞれが、将来の夢を描いていることと思います。
これからは、大人としての権利と義務が与えられ、社会の重要な独立したメンバーとして、国や地域社会に対して、責任ある行動と役割を期待されることになります。
さて、“大人は誰も、はじめは子供だった”、ではじまるフランスの作家サン・デグジュベリの「星の王子さま」はご存知だと思います。作者は、「真の幸せとは、自由の中にあるのではない。義務を甘受する中にこそ、真の幸せが存在する」と言っています。自分のしたいことをしていることが幸せだと勘違いして、やるべきことを放棄している。更には人としてすべきことをしていない、それでは真の幸せにはなれないと言っています。ひょっとしたら今の日本人の未熟さの根源も、そんなところにあるのかもしれません。
「してもらう幸せ」や「できる幸せ」から、「してあげる幸せ」を味わえるような生き方をしていきたいものです。
今、行政の在り方や、国と基礎自治体の関係が大きく変わろうとしております。自分達の地域の未来は、自分達で判断し決めていかなければなりません。しかし、一方では、歴然と医療や教育、福祉、更には景気の低迷や雇用不安などの地域格差が存在しているのも事実です。問題解決のためには地域力をつけ、オール川内で立ち向かっていかなければなりません。
過疎が進む現実を目の当たりにしながら、何を守り、後世に伝えていくのか、変えていくべきことは何か、それらを自分たちで考え、決めていかなければなりません。 私は、この川内村の豊かな自然と、人と人との助け合いの精神を守り、「自己中心」から「他者中心」への考えや行動ができる村づくりを進めていきたいと考えています。
新しい時代に育った皆さんは、新しい感覚で、命を大切にし、どんな困難にもくじけることなく、目標に向かって、進んでいただきたいと思います。ストレスが多い社会生活の中で、疲れた時やふるさとが恋しくなった時いつでも帰ってきてください。ふるさと川内村はきっと温かく迎えてくれるに違いありません。そして新たな一歩を踏み出す勇気をも与えてくれると信じております。どうか皆さんには、新成人としての感激を忘れることなく、新しい時代の担い手として、熱気あふれる若さとパワーで、いろいろな可能性に挑戦していかれることを期待しております。