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カテゴリ
週刊ビッグコミックスピリッツ「美味しんぼ」
 4月30日小学館ビッグコミックスピリッツ編集部から、4月28日と5月12日発売号の「美味しんぼ」の内容にについてアンケートに対する文章回答を求められた。

4月28日発売号には、双葉町の井戸川前町長が作中で「私も鼻血が出た。今度の町長選挙に立候補を取りやめたのは疲労感が耐え難いまでになったからです」「福島では同じ症状の人が大勢いますよ。言わないだけです」と述べられている。さらに、5月12日発売号には、「福島に住んではいけない」「福島を広域に除染して人が住めるようにするなんてできない」という表現がある。
 
 以上を踏まえ5点についてコメントを求められ、以下のような回答をした。

小学館 ビッグコミックスピリッツ編集部
編集長  村山 広さま



アンケートについてお答えいたします。

1、「鼻血が出た」という症状について、同様の症状を訴えられてる方を、他に知っていませんか?
 
 私個人の周りでは、前双葉町長井戸川氏以外そうした症状を呈している方を見たり聞いたりしたことはない。


2、行政の発表について依然、不信感を持つ方の存在についてどう考えるか?
 
 私自身行政の発表を行う立場にあり、信頼できる、信用できる情報の発信に努めている。さまざまな情報に対し受けとめ方に違いがあることは承知している。不信を持たれる方がいることは残念だが、そうした方にも信頼される情報を繰り返し繰り返し発信していくこと以外、払拭する方法はないと思う。
 
 除染後のモニタリングやガンマーカメラによる可視化など、住民立会いの下実施している。除染後の残さ除去、フォローアップ除染についても実施する方向で検討している。仮置き場の様子や線量の数値はホームページにアップしリアルタイムで確認できる。


3、放射能の影響が地域によって違うことはあるのか
 
 分からない


4、行政の安全宣言で報道がおざなりになっていないか。健康不安を訴える方々や、自主避難への支援を求める方々等、少数の声が伝わらないような自粛はないか?。

 平成24年1月に、「戻れる人から戻りましょう。心配な人は様子を見てから戻りましょう」と帰村宣言をして、4月に役場機能を村内に戻し除染やインフラ整備などを進めてきた。現在約半数の村民が戻って生活を再開している。

 全員で戻ろうとか、何時まで戻ろうとか、制約や制限するものではなく、行政としてはそれぞれの判断を尊重しそれぞれをサポートしていく立場を維持してきた。戻らない理由の中には、当然放射線への不安やプラントが落ち着いていないことをあげている村民もいる。そのことを隠ぺいする考えはないし、その事実はしっかり報道されている。

 この2年間、150回ほどの住民懇談会を開催してきた。県内外の避難所や村内での懇談会では、出来るだけ小さな意見を大切にしようと小規模で数多く実施してきた。戻る戻らないはそれぞれの判断でいいんだよ、と結んでいる。

 震災後3年を経過し、全般的に原子力災害に対して報道量が減っていることは実感している。特に中央紙や他県の地方紙では、記事のボリュウムが激減していると感じる。村の広報紙で村の様子や、食品モニタリング結果、就職案内、補償や賠償に関する情報、原発の様子などを伝えている。


5、この度の「美味しんぼ」の内容についての意見

 「美味しんぼ」を読んでいないので何とも答えられませんが、この2年間帰村に向けて取り組んできた感想を述べさせていただきます。(現在は読んでいるが、5月7日の段階では読んでいなかった)

 「避難する・避難しない」、「戻る・戻らない」の対立構図をつくらないこと。目に見えない放射線は、仲が良かった隣近所を仲違いさせ、親子・夫婦関係までギクシャクさせる。コミュニティまで崩壊させる。被災者同士がそれぞれ批判し合う姿に心が痛む。

 県外に避難した住民が、「福島は危ないから避難しろ」と言う。戻った住民が、「故郷を捨てたのか」と問う。善意の押し付けや過激な干渉はできる限り控えてほしい。そこで生活している多くの住民が居ること、避難を余儀なくされている村民がいることを忘れないでほしい。

 健康被害についてはあくまでも科学的・医学的検証に基づいて語ってほしい。数字を出す時には、その根拠を分かりやすくしっかり説明してほしい。原発事故直後、政府や県、東電からの情報を信頼できない中で、「危ない、危険、逃げろ、健康被害」という刺激的な情報の方に飛びついた。復興は信頼関係の上で成り立つもの。

 原発事故はお金の問題も絡んで人の心をズタズタにした。だから疲れてしまう。戻って来ても毎日が不安だ、と言う人は今からでも避難した方がいいと思う。
避難したけれども、親子や家族がバラバラ、両親が体調を崩して心配、と言う人は戻ってきた方がいいと思う。避難している人、戻って来ている人、避難所を行ったり来たりしている人も、それぞれの判断を尊重して支援していくつもりだ。

 多くの読者がいる御社の雑誌の一言一言は重い。自主避難者支援は理解できるが、全ての被災者が同じように受け止めることができるかどうかは疑問だと思う。まず、現場を知ってほしい。川内村の様子をぜひ見てほしい。風評は瞬く間に広がるが、それを打ち消すには長い年月と費用を要する。
                                                      以上

 
 
by endo_yuko | 2014-05-12 18:23 | Comments(1)
Commented by ひーこ at 2014-05-19 22:10 x
福島で現在暮らしている人は以前と変わらない平和なストレスの無い生活を希望している。やっと3年過ぎ、外出も以前と変わらずにしている。除染も進み、低線量被曝とかあるとすれば、何年後なのか、孫や曾孫の代なのか、苦悩はあるけれど、遺伝子レベルの問題なので、現在、鼻血が出るとか体調不良とかいうのは心の不安とか精神的な不安だと考えられます。そういった方々の心のケアや、福島の外にいて福島を風評する方への心のケアに取り組んでいただきたいです。
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