15日と16日、郡山市といわき市の仮設住宅集会所で避難している村民との懇談会を開催した。
村から帰村者の状況と復興事業関係について、環境省から仮置場とパイロット輸送について、東京電力から原発廃炉作業や汚染水対策、村への貢献策について情報提供した。
環境省は、仮置場の保管期間について継続を提案してきた。村としては当然納得できるものではなく、住民への丁寧な説明を求めていた。荻・貝の坂にある仮置場は、平成27年1月で丸3年になる。各自治体から1000㎥ずつ搬出するパイロット輸送が予定されている。
環境省としては、平成27年1月搬出開始に向けて最大限努力していくとしているが、直ちにすべての除去物を搬出できる状況ではない。このような状況から仮置場での保管の継続を提案してきた。
中間貯蔵施設への搬入は、仮置場への搬入開始から3年を目途としていた。中間貯蔵施設の整備工程に合わせての搬出になるため、全ての除去物を直ちに搬出できない状況を説明した。住民からは納得できない意見もあった。
来年は荻・貝の坂の解除に向けた取り組みを本格的に進めていかなければならないタイミング。仮置場からの除去物の搬出、インフラ整備、補償賠償問題、今後の地域のあり方など、本音での議論を進めていく考えだ。
今回の懇談会で、避難している住民には村の情報が正確にタイムリーに届いていないのではないかと感じた。ツールとしてかわうち広報や村ホームページなどがあるが、適切に利活用されていないのかもしれない。