ビックパレット北側150戸、旧農業試験場171戸合わせて321戸の入居者が決定した。世帯数が多い場合は2戸提供する。入居者は704名、借上げアパート941名、合わせて1645名が二次避難所から移ったことになる。ビックパレット北側には仮設診療所、介護ステーション、コミュニティホールの建設する予定。独居世帯や高齢者世帯のケアを進めていく考えでいる。
仮設や借上げアパートへの入居は川内村に戻るための準備期間ととらえてほしい。まず自分自身で一歩を踏み出す、その心構えを養う期間と考えてほしい。一次避難や二次避難所では食事や生活物資が配布されてきた。しかし、これからは自分自身で生活をしていかなければならない。当然食費や光熱費、生活費は自分自身で負担していくようになる。切り詰めていかないと義援金や仮払金だけでは生活が困難になっていくことが予想される。
今後、村の義援金の一次配布(1人5万円)、農林業・中小事業者への賠償金、精神的賠償金の支払いなどが進められる予定であるが恒久的な解決ではない。働く場所の確保や子供達が戻れる環境づくりも喫緊の問題だと認識している。そのために国の機関や民間企業の誘致、土壌や公共施設の除染に全力で取り組んでいく覚悟だ。