日本学術会議による食糧問題フォーラムが本村で開催された。渡部終五委員長(北里大学教授)の開会の挨拶に引き続き9名の委員が意見発表、その後参加者との意見交換が行われた。
原発事故は拡散された放射性物質によって森林・土壌・水域が汚染され、食料資源の生産に大きな被害を与えた。今回のフォーラムでは、食糧生産現場の放射能汚染の現状を踏まえながら、住民の帰還や生産再開までの課題について、科学者や生産者、事業者、それぞれの立場から意見発表が行われた。
25,6名の村民も参加しており、現在20キロ圏内避難指示解除準備区域の解除に向けた議論が進められている最中での開催はとてもタイムリーだったかもしれない。時として僕自身も心が折れそうになる時があったので、今回のフォーラムでは意見発表者から新たにエネルギーを注入されたような気がする。