「草の根交流サミット・アトランタ大会に参加して」
私たちを迎えてくれたアトランタはとてもフレンドリーでした。ロズウェルのエルキンス・ポイント中学校の玄関が見えてきたと思ったら、そこに多くのエルキンスポイントの中学生が、ウエルカムメッセージカードを持ち、大きな声で迎えてくれた。とても感動的で忘れることができない。第26回日米草の根交流サミット・アトランタ大会に、川内村の中学生12名の生徒たちと参加することができ、とてもうれしく思っている。
個人的に今回のサミット参加の目的は二つ。
一つは、2011年3月震災原発事故発生時、被災地では避難を余儀なくされ家族が離ればなれになり、友達との別れも経験し、とても辛い時間を過ごしてきた。その時、ジョージア州を初めアメリカ各地から「ともだち作戦」など、多くの支援と励ましをいただいた。そのことがどれだけ勇気づけられたか分からない。その時のお礼の言葉を述べたいと考えていた。
そしてエルキンス・ポイント中学校やアトランタ総領事館のレセプションで時間を頂いて、お礼の言葉を拙い英語で述べることができた。
二つ目は、非日常や異文化に触れることは、未来をイメージすることに繋がると考えている。村の子供たちがエルキンス・ポイント中学生との交流や、ロズウエルでのホームスティの経験を通して、未来を切り開くための国際的な視野と見識を身に付けるとともに、どんな困難に直面しても、夢をかなえるために歩み続ける逞しさを身に付けてほしいと願っていた。
そしてカルチャーショックを受けながらも、片言の英語でなんとか理解し合う努力をし、浦安の舞いやよさこいのパフォーマンスを披露することができ、ホスト・ファミリーとも親しく触れ合うことが出来たと思う。
アトランタを離れる前夜、アトランタに住んでいる日本人ご夫妻からディナーに招待され、少し緊張感から解放された時間を共有することが出来た。震災原発事故後の福島の様子や川内村の状況、そして今後の復興への課題などを尋ねられ、大変気遣っていただいていることが感じることができ、胸が熱くなった。
最後に、本事業のためにご尽力いただいたジョン万次郎ホイットフィールド記念国際草の根交流センター、福島県国際交流協会はじめ関係者の皆様に心からお礼を申し上げます。