






毎年お盆のこの時期に開催している成人式。今年の成人者は29名、内18名が出席して行われた。
忘れることができない震災原発事故の日は、中学校の1年生で先輩の卒業式の日だった。その日以降全村民が避難を余儀なくされ、全員揃って川内中学校を卒業できなかったものの、6年ぶりの再会で、それぞれがおかれた環境下で努力され、苦境を乗り越え、ここに成人を迎えられた皆さんに敬意を表したい。川内村の復興の成果は、皆さん一人一人の努力の姿そのものだと思う。
「足るを知る者は富む」、老子の言葉。文明の発達には人の生活を豊かで快適にする側面と、清貧の思想や命の大切さを忘れさせてしまう側面がある。依存心が高く、与えられることが当然と考える風潮、まさに文明がもたらした弊害といえる。際限ない豊かさや便利な生活を創造していくあまり、長い年月をかけて築きあげてきた大切なものを失おうとしている。今回の原発事故による試練もそのことへの警鐘であり、復興していくための本質なのかもしれない。
「最上のものは過去にあるのではなく、未来にある」 新成人としての感激と家族への感謝の気持ちを忘れることなく、高い志とエネルギーを持って新たな可能性にチャレンジしていかれることを期待する。