
あけましておめでとうございます。
年末から年始にかけて6日間の休暇でしたが、皆様にとってリフレッシュ休暇になったのでしょうか。久しぶりに家族が揃って楽しい時間を共有できたという人も多かったと思います。
いよいよ2019年がスタートしました。
今年、4月末で天皇陛下が退位され、5月1日から皇太子が即位され元号が変わります。平成最後の年、おそらく改元に合わせて多くのイベントが行われるかもしれません。本村でも平成最後の日に予定されている「第4回川内かえるマラソン大会」もその一つです。思い出に残るような大会にしたいと考えています。
しかし平成が過去のものになっても、平成23年3月11日、あの日のことは忘れることができません。人間がコントロール出来ない原発事故によって、一瞬にして多くのものを失い、避難生活を経験してきました。そして翌年に帰村し見えない放射能と戦いながら復興を進めてきましたが、新たな課題にも直面しています。これまでの村のあり方や存在そのものが問われている状況なのかもしれません。
今後、川内村の未来を切り拓いていくためには、行政に関わる私たちが、しっかり問題意識・当事者意識を共有しながら、村民の皆さんに光を、希望を示していかなければならないのではないでしょうか。光のないところにいくらお金をつぎ込んでも、それは生きたお金の使い方ではないと思います。希望があるところにポジティブな気持ちになり、チャレンジする心も生まれてくるのだと思います。
急激な人口減少、少子高齢化、財源の確保など、復興の反動減が避けられない状況下で、それでも持続可能で幸せな村にしていくためには、パワーが不可欠だと考えています。
一つは、柔軟性です。
原理原則は守りながら、「これまで通り」、「決まったこと」に縛られず、理由と根拠を示しながら、必要があれば変えていく力です。
二つ目は、長期的な見通しです。
バラ色の未来を描くのではなく、足元をしっかり見つめながら、時間と変えられる幅はどの程度なのかを客観的に見通せる力、そしてそれを誰にでも解るように見える化する力です。
三つめは、痛みを乗り越える力です。
あの日以来、復興を成し遂げるために資金が潤沢に投下されてきました。さらに様々なスキームで個人に裨益するようなことも許されてきました。今後は「今まで村民に提供してきたものが提供できなくなる」状況に直面していきます。どうしてそうなるのか、データーと見通しを示しながら住民と共に痛みを乗り越えていけるか。間違いなく試されてくると思います。
今年は、これまで準備をしてきたものが完成形ではありませんが、少しずつ形となって表れてきます。小中一貫校、ワインぶどう醸造所、エゴマ油精油所、中里地区ライスセンター、町分地区街並み景観つくり、村づくり会社など、これからの川内村の未来を切り拓いていくために不可欠なものです。
今、私たちが置かれている逆境をどのように乗り越え、未来を切り拓いていくのか、現状をより良い方向に変えていきたいという強い意志を持ち、傷ついた故郷を取り戻し、新たなプライドを作り上げていくことが大切だと考えています。
今年もまた職員皆様方のご理解ご協力をお願い申し上げ、健康で輝かしい一年でありますようご祈念申し上げ、仕事始めの訓示と致します。